真向法は4種類のストレッチ法からなり、簡単でとっつきやすいと思います。
考案者は長井津氏です。
彼は商才にたけ、若くして財を築きました。
しかし体の方には手をかけてきませんでした。
42歳の時に脳溢血で倒れ、命はとりとめたものの、医者から不治を宣告されました。
仕事もできず、言いようのない絶望に胸をさいなまれました。
そんな中、もともとお寺の生まれであることもあり、お経に救いを求めました。
ある時経典の中の頭面接足礼という言葉にであいました。
古代インドの礼法の1つで、両手を伸ばして掌で相手の足を受け、相手の足に自分の額をつけ、拝むことです。
彼もこの礼法をしようと試みましたが、体があまりにも固くなっておりできませんでした。
こんな固い身体ではだめだと思い、この屈伸の礼拝を始めました。
これが真向法の原型です。
3年間懸命に続けることにより体も柔らかくなると、不自由であった体が元のように自由に動けるようになりました。
健康状態も以前よりも良くなりました。
このように不治の病からの回復の自らの経験により、4種類のストレッチからなる真向法を開発しました。
では4つの真向法をご紹介します。
真向法の四つの注意点
・決して無理をしない
・曲げる時は息を吐く。
・腰を立て姿勢を正す(真向の姿勢)次に股関節を中心に屈伸する。
・動作は大きくゆったり倒し、必ず元の位置に戻す。
公益社団法人真向法協会のホームページから抜粋https://makkoho.or.jp/
真向法のやり方
・第1体操は「楽座(がくざ)」と呼ばれるあぐらに似た座り方で、お辞儀の要領で上体を倒していく。
両足をそろえ足の裏をできるだけ上に向け、両ひざは床に近づけるよう注意する。
・第2体操は両足をそろえてひざをまっすぐに伸ばし、静かに上体を傾斜させていく。
よくみかけるストレッチの動作のようだが、足首を鋭角に立てた上で、股(こ)関節を軸にして曲げるのがコツだ。
背筋を曲げないようしゃんと伸ばして行う。
・第3体操は両脚を130度くらい開き、第2体操と同じように、足首を鋭角に立てる。
正面を見たまま、両手を前について腹から胸を床に近づけていく。
・最後の第4体操は、正座よりも少し脚を外に広げた「割り座」という座り方から、上半身を後方に倒していく。
倒れたまま両手を真っすぐに伸ばし、その体勢のままで約1分間、腹式呼吸する。