これが最もよい養生法というものはありません。
基本を知って、 自分で 取捨選択しなくてはなりません。
操体法を考案した医師の橋本敬三先生は、健康を維持するための要素を4つ挙げています。
・食(食事)
・息(呼吸)
・動(動作)
・想(精神)
中国伝統医学では病気の原因を次のようにあげています。
・七情。喜怒哀楽の過剰 精神的ストレス
・六淫(風・寒・暑・湿・燥・火、熱)。強い風に当たる、冷やす、暑すぎるところに長くいるなど、これらの強い邪気に当たると病気を起こす。
・疫癘、感染症。感染症が流行っているところに行くと病気になる。
・飲食不節。食べ過ぎ飲み過ぎ。食事のバランスが悪い。添加物など、食が病をもたらす。
・房事過多、セックスの過剰。
・労逸、働きすぎ、過労、ストレス過剰、逆に怠けすぎて体を動かさない。
・怪我や害獣に噛まれる。
・瘀血と痰飲。血液の滞りと体の水分、リンパの滞り。
食事だけ、運動だけ、ストレス管理だけ、治療だけというように、健康はこれだけやっていれば大丈夫というものではなく、トータルなものです。
一つ欠けても、大病を起こすこともあります。
食事にどれだけ気をつけていても、ストレス過剰や働き過ぎが健康を害することもあります。
全てに気を使う必要があります。
貝原益軒先生は養生の秘訣は畏の一字にありといっています。
外邪をさけ、食べ過ぎ、飲み過ぎ、感情の過剰、働き過ぎ、怠けすぎなどの欲望をコントロールすることが大切です。
養生の全体を知るには貝原益軒著『養生訓』が良いです。