りょうてん公式ブログ

東洋医学、鍼灸に基づいた健康維持について書きます

正心調息呼吸法

正心調息呼吸法は、塩谷信男先生が考案された呼吸法です。

塩谷先生は生まれながらに身体が虚弱でした。

呼吸法と心の用い方を試行錯誤しました。

その結果、非常に心身ともに丈夫になり、100歳を越えて、健康で元気に人生を送られました。(最後の数年は足を骨折して、認知症になられたみたいですが

この呼吸法は「正心」と「調息」からなっています。「正心」とは、心の正しい使い方、「調息」は腹式呼吸のやり方です。

 

◯正心調息法の姿勢

・背筋をまっすぐにして座り、背を持たれたり、肘掛けに肘を乗せない。

・両手は鈴の印を作る。鈴の印= 両手の手のひらで丸い玉や ゴム毬を包むように組みます。

 

<正心> 日常生活の心がけ

①物事をすべて前向きに考える。

②感謝の心を忘れない。

③愚痴を言わない。

 

<調息法>

調息法

想念
(呼吸しながら心の力を使います。)

①吸息 (息を吸う)

鼻から静かに息を吸い込みます。下腹で吸い込むように心がけ、肺の下部(肺底)まで十分吸い込みます。

① 『宇宙の無限の力が丹田に収められた。そして、全身に満ち渡った』と念じます。

②充息 (息を止めて下腹部に力を入れる)

十分に吸い込んだ息を、横隔膜をグッと下げながら下腹部(丹田)まで押し下げ、丹田に力を込めたまま、息を止めます。(丹田は、下腹と背中の真ん中あたりの空間を意識して、力を込めて下さい)この時、肛門をギュッとしめます。息を止める時間は数秒ないし、10秒程度、無理のない範囲で行います。

②『全身が全く健康になった』と念じます。 

病気のある人は、その病気が『○○が治った。治った。』と念じます。

③吐息 (息を吐き出す)

リラックスして鼻から静かに息を吐き出します。腹の力を抜いてへこませ、十分に息を吐き切ります。ただしお腹に力を入れて凹まして吐いてはいけない。お腹を脱力していく。

③『体内の老廃物が全部吐き出された。全身が美しくなった。芯から若返った。若返った。』と念じます。(若い人は、若返ったと念じる必要はありません。)

④小息 

普通の息を一回だけ行います。



④静かに黙想しています。

①から④を25回(5回の5セット)繰り返します。②の充息での想念は一つの項目につき5回繰り返し、1セットとする。

⑤静息 (静かに普通に呼吸します)
 :終わった後に行います。

25回呼吸をし終わったら、丹田に軽く力を込めたまま静かに、ゆっくり10回呼吸をします。

⑤無念無想で座る。

 

以上、①~④を5回繰り返します。

病気のある人は、その病気が治ったと念じ、5回繰り返します。

5回を1セットとし、5セット。

合計25回正心調息法を行います。病気が5つあれば一つにつき、

5回ずつ念じます。病気のない人は『全身が完全に健康になった』と25回繰り返します。

あるいは、自分の達成したい願望を念じます。

例えば、『希望の大学に合格した。合格した。』とか、『仕事がうまくいった。うまくいった。』

お年寄りの方や病気の人で一度に25回行うのが困難な場合は、何回かに分けて、合計で25回になるようにしても構いません。

 

毎日、継続すれば、身体、心、人生に変化が現れます。

本には1日25回とかかれていますが、疲れないのなら、暇なとき、いつでもすればよいでしょう。

仕事の合間、寝ながら、歩きながら、電車の中でなど、いつでも機会があれば行っても構いません。



詳しい内容は塩谷信男先生の著作をご覧下さい。

「自在力」 (サンマーク出版 

「自在力2」 (サンマーク出版

「大健康力」(ゴルフダイジェスト社)

「大断言」(東明社)

「健康長寿と安楽詩」(東明社)   

以上の本から抜粋しました